会計・給与等のクラウドソフト

給与・勤怠システムの選ぶポイントは、

 ①クラウドソフトの使いやすさ
 ②クラウドソフトのサポ-ト体制
 ③会計ソフト等他ソフトとの連携
 ④購入・維持費用

が挙げられます。

給与ソフトに関しては、保険料率が半年ごとに変更があるなど、会計ソフトのように機能の修正が少なくないので、購入後の維持管理コストがかかります。

給与・勤怠ソフトを導入することにより、

 ①紙ベ-スによる打刻
 ②打刻されたデ-タをエクセルにて集計
 ③集計したデ-タをもとに社会保険料・源泉所得税を算定
 ④給与明細書を作成
 ⑤会計ソフトに入力
 ⑥該当月に社会保険・労働保険申告書を作成
 ⑦賃金台帳・源泉徴収簿の作成

といった作業をより正確に処理し、かつ事務作業の効率化を図ることができます。

とはいえ、現状は、まだまだ各ソフトは発展途上なので、給与や勤怠管理について、毎月の給与金額に大きな変動が生じるような複雑な体系にならないようにする(各業務ソフトに頼りすぎない)ことがベストです。

弊所オススメソフト

 コスパ重視(弊所推奨)

●会計ソフト →JDL出納帳Majar(無料)・弥生会計スタンダ-ド(約3万円)
●給与ソフト →やよいの給与明細オンライン(初年度無料・翌年度以降年額4,500円)
●勤怠アプリ →ジョブカンかキングオブタイム(一人あたり月200円~)

【メリット】

①独立したそれぞれのソフトがソコソコ機能してくれる。

②上記ソフトは、初心者向けに設計されているので、事務処理ソフトを利用したことがない方でも、比較的にすぐに使いこなすことができる。

③出納帳Majarは、インターネットバンキング・カ-ド決済取込みの過去デ-タの覚えこみ機能があるため、二度目の取り込みから事務処理が軽減される。
JDLソフト運用の詳細はこちら

④弥生会計スタンダ-ドは、保守サポ-トを利用しない場合には買い切りになるので、何年か利用することを考えれば格安といえ、また、ユ-ザ-数が多いことから使用方法に困ることが少ない。

⑤弥生の給与明細オンラインは、機能を最低限レベルに落としてシンプルな作りになっているので、使いやすく、料金も格安。また、インタ-フェイズもこれまでの弥生シリ-ズから一新してわかりやすくなった。

【デメリット】

①各ソフト間の連携がとれない為、デ-タを転記する処理は残る。

②「やよいの給与明細オンライン」は年末調整・基礎算定届・月額変更届・労働保険申告書は作成できない。
なお、当ソフトの上級グレ-ド版の「弥生の給与計算」は「やよいの給与明細オンライン」の社会保険届出書や年末調整機能が付属していますが、ソフト自体を使いこなすのにそれなりの時間がかかることを覚悟する必要があるでしょう。

 連携重視 ~その一~

会計・給与・請求・勤怠ソフト → MFクラウドのバリュ-パック(月額約4,000~6,000円・従業員が多い場合には追加費用)
勤怠 ソフト→ MFクラウド又はジョブカン若しくはキングオブタイム

【メリット】

①基幹ソフトをMFクラウドにすることで、各ソフト間の連携がスム-ズにとることができる。

②経理専門の人員を配備可能な会社又は税理士を利用しないで自分で申告する方については、事務コストを削減可能にする。

【デメリット】

①年額約5万円からとなりソコソコ費用がかかる(経理人員を配備することからすれば格段とコストは少ない)。

②ネットバンキングの自動同期/請求アプリと会計連動/給与や勤怠アプリとの連動は、実際、使い勝手が良いですが、使い方を熟知する必要があります。

③クラウドソフトの運用を不得意とする顧問税理士がついている場合には機能を上手く利用できず過剰投資となる可能性が高い。

 

 連携重視 ~そのニ~

●会計・請求ソフト → JDL出納帳net(月額380円)
●給与ソフト       → JDL給与Ⅱnet(月額1,260円+α社会保険届出書等オプション4,320円・年末調整オプション8,400円)
●勤怠ソフト    → ジョブカンかキングオブタイム

【メリット】

①上記ソフト一式を取り揃えますとアプリ間にてデ-タ取込みで手動連携可能です(自動連携ではなく)。

②勤怠ソフトを除く会計・請求・給与ソフトで、年額約2万円ほどで、アナログ管理から解放されるのは、割安です。

【デメリット】

①JDL出納帳netもJDL給与ⅡnetもJDL出納帳Majarにしても、通常のソフトの廉価版なので、機能面にて見劣りする面がそれぞれあります。
例えば出納帳netに関しては、ネットバンキングやカ-ドデ-タの覚え込み機能がないので、毎月発生するデ-タについてもその都度入力しなおす必要があります。

②機能面では会計・請求・給与の一通りのことができますので問題ないのですが、請求書のインタ-フェイズや有給管理に融通が利かなかったりといったことがあります。

③勤怠アプリについて、JDLはタイムカ-ドのアマノと連携していてアマノの機器となら連携するとしていますが、導入費用が10万以上ということなので小規模企業には不向きです。

その他

弥生シリ-ズはコスパに優れていますが、弥生会計と給与明細オンライン以外については、現状ですと使いなれるまでに時間を要します。
勘定奉行シリ-ズは費用が高いので、小規模企業に不向き。
ベンチャ-企業のクラウドソフトは、現状ではサポ-ト体制が発展途上な印象と、将来性について不安(継続した利用ができるのか)が残ります。

給与ソフト

やよいの給与明細オンライン

さくら会計事務所は、弥生㈱のゴ-ルドメンバ-です。

弊所から弥生㈱にご紹介することで弥生ソフトをどこよりも安く購入できます。

また、弥生オンラインソフトについては1年間無料にて利用可能ですので、当制度を有効に利用することでコストを最小限に抑えたうえで給与計算管理ができます。

やよいの給与明細オンラインがおススメな方

  1. 従業員が10名以下
  2. 社会保険・年末調整は会計事務所が行うので給与・賞与計算だけできれば良い方
  3. コストを抑えたい方
  4. Macを利用の方

料金

やよいシリ-ズの長所は、弥生㈱の安定性のあるサポ-ト体制と導入しやすい料金体系といえます。

初年度無料で翌年度以降も4,500円からというプランから他に比べられるソフトはありません。

ただし、給与計算ソフトとして給与明細の作成や賃金台帳の作成といった最低ラインの機能で、毎年提出する社会保険の基礎算定や月変、労働保険の年度更新の届出書については対応していないので、従業員の異動や給与の変動が少ない会社向けといえます。

JDL IBEX 給与Ⅱ net

JDL IBEX 給与Ⅱ netがおススメな方

  1. 会計ソフト・勤怠ソフトと連携して処理をしたい方
  2. 社会保険の届出書等の処理を自社で処理をしたい方
  3. 会計ソフトがJDL製品の方
  4. 顧問税理士がJDLを利用している方
  5. 従業員が5名以上の会社

料金

月額1,260円(年額15,120円)
社会保険届出書・労働保険年度更新はオプション年額4,200円
年末調整はオプション年額8,400円

JDL製品の長所は、弥生と同様に安定性のあるサポ-ト体制に加えて会計ソフトとの連携にあるといえます。

給与ソフトで入力したデ-タをそのまま会計ソフトに取り込むことで事務処理の簡略化と転記ミスを防止することができます。さらに、勤怠ソフトを連携させますと簡易的なERPパッケ-ジに近い運用が可能になります。給与計算時に勤怠の集計をして、給与ソフトに入力、そして会計ソフトに入力するといった毎月のル-チンワ-クを減らすことで他の業務に集中できるでしょう。

弥生の給与明細オンラインでは、制限されていた機能で、毎年提出する社会保険の基礎算定や月変、労働保険の年度更新の届出書について、オプションにて対応しているので、少人数体制の会社が自社にて一連の給与計算を管理する場合には当ソフトが向いています。

基本的な操作方法は、他社ソフトと比べて使いやすい仕様になっていますが、電話サポ-トを受ける場合には有償となることに留意が必要です。

勤怠管理ソフト

エクセルやタイムカ-ドによる勤怠管理は毎月の集計作業や転記作業がかさばるうえ、ミスが生じやすい作業です。

最近ではクラウドソフトにて初期費用を抑え初心者でも簡単に導入できるようなソフトが多くあります。

勤怠ソフトと給与計算ソフトを組み合わせることで、集計・転記の間違いはなくなり、勤怠デ-タをPC上で管理し煩雑な給与計算事務を効率化しましょう。

勤怠管理ソフト⇒給与計算ソフト⇒会計ソフトを連携させますと飛躍的に事務処理時間が圧縮できます。

多くの勤怠ソフトの中でもオススメのソフト2社を紹介いたします。なかでも、ジョブカンとキングオブタイムはソフトのシェア率が高いことと初期導入費用がゼロなので、どのソフトがよいか決めかねる方にはオススメです。

ジョブカン

機能

 

料金プラン

キングオブタイム

機能

 

料金プラン